1.名称 標津町の概況
2.内容

標津町の概況


○位置・自然状況
 標津町は北海道の最東端、根室支庁管内の中心部に位置しています。本町を中心にちょうど両腕を出すように、左手に日本最後の秘境といわれる国立公園知床半島が、右手にはノサップ岬を先端とする根室半島が延びています。正面はオホーツク海に面し、洋上わずか24km先には近くて遠い島国後島が、その大きな姿を見せています。
 また、日本一の砂嘴(海岸から沖に出た砂の陸地)野付半島が本町を基部として延びているほか、背後に広大な牧場が広がる根釧原野を擁するなど、本町は風光明媚な地です。

○面積・地形・人口
 町の面積は624.38kuで、そのうち森林面積が429.16kuと69%を占めています。地形は千島山脈からオホーツク海に緩慢な傾斜をもって広がる原野で、中央部を標津川が悠々と流れています。
 人口は昭和40年 8,051人(国勢調査)をピークに減少を続け、平成7年には7,087人(国勢調査)となっています。さらに現在は、全国的傾向である出生率の低下や官公署の統廃合、若年層の流出などにより、7,000人を割る状況が続いています。(平成11年5月1日現在: 6,500人)





○“豊かな森林の恩恵を受け、発展してきた酪農と漁業”
 北海道の最東部に位置する標津町は、酪農と漁業を基幹産業とする町です。
 標津町の語源はアイヌ語の「シベツ」−サケのいるところ、大川、または本流の意味です。その名のとおり、標津町は古くからサケ漁によって拓かれた町です。早くから資源管理型漁業に取り組み、サケ・マス、ホタテ等の増殖事業に取り組んできて、秋サケの水揚げは日本一を誇るまでになっています。より安定的な漁業経営を行うため、周年操業体制の確立を目標として、栽培漁業をいっそう推進しています。
・ サケ漁獲量 約15,541t(約470万匹)
・ 漁業生産高 約58億円
・ 漁家数 224戸

 標津川流域には、その母なる川がもたらした広大で肥沃な大地が広がり、大型酪農を営む基盤となっています。家畜糞尿を最大限に活用した資源循環型酪農(有機低コスト酪農)を目標として、クリーンで低コストの酪農を推進しています。
 ・乳牛飼養頭数 約19,000頭(人口の約2.9倍)
 ・酪農生産額(牛乳販売額・個体販売額) 約76億円
 ・農家数  201戸  

 これら基幹産業と住民生活にとって欠くことのできない森林。生活・産業の基盤となる水源と、多くのサケ・マス増殖河川、耕地を守り、住民生活に潤いとやすらぎをもたらす森林は、かけがえのない財産です。多くの公益的機能をもつ森林を守り育てています。

 最近の国際情勢や国内経済の動向を受けて、厳しい経営環境にあるものの、これらの問題や厳しい自然条件を克服し、漁業・酪農業とも比較的安定した経営を続けています。
 標津町は豊かな海と大地を生かした「生産の町」として発展してきました。

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