1.和名 マガレイ
2.科目
3.学名
4.地方名
5.アイヌ語名
6.英名
7.ロシア名
8形態・生態
体は楕円形で、体長は体高の2倍以上。眼は右体側にあって小さい。頭の背縁は上眼の近くでくぼむ。口は小さく左右不相称で、多少前方に伸出し、下あごがやや突出する。歯は門歯状で、側線は胸びれの上方で半円状に湾曲する。 有眼側の体色は青みを帯びた黒褐色、無眼側は白いが体の後半部の背腹両縁に沿って淡黄色の1縦帯がある。雌は全長40cmあまり、雄は30cmあまりになる。  

朝鮮海峡から間宮海峡北部までの日本海沿岸各地、オホーツク海の北海道沿岸から太平洋岸では九州南部まで、そのほか南千島、サハリン南東岸に分布する。  周年、主に水深150m以浅の大陸棚に分布し、砂質あるいは砂泥質の海底に多く生息する。オホーツク海では、1歳魚から3歳魚へと年齢が増すごとに分布の中心が沖合へ移り、同じ2歳魚でも大型の個体はより沖合に分布する。北海道北部沿岸に分布するマガレイは、オホーツク海系群、日本海系群、網走湾系群の3つの系群に分かれると考えられているが、このほかに太平洋沿岸にも釧路沖などに産卵場が知られている。このうち、オホーツク海系群は分布域が広く、資源量が多い。  

北海道北部のものは、雌は満3歳か4歳で、雄は満2歳か3歳で多くの個体が成熟し、その成熟魚の体長は、雌で16〜17cm、雄で13〜15cmである。産卵期は北ほど遅く、北海道北部では5〜6月である。産卵場は水深15〜70mの浅海域である。  
9.利用
マガレイは、主にカレイ刺し網、底建て網、底曳き網で漁獲される。北海道のマガレイ漁獲量は1976年に1万トンに達したが、その後急激に減少している。標津でのマガレイの漁獲量は、1998年で約9トンである。  

マガレイの肉質は上質で弾力があり、カレイ類の中では一級品である。煮付け、刺し身、焼き魚はいずれも美味しい。
10.メッセージ

11.写真・図版

引用:北日本魚類大図鑑
12.参考図書 北のさかなたち(発行所:北日本海洋センター)
13.著者 筆者名 : 神野 英彦
連絡先 : 根室北部地区水産技術普及指導所
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/25
標津町百科事典 / 博物誌 / 海洋生物 / 魚類の生態 / マガレイ /
標津町 (c) copyrights 2000, Town of Shibetu. All rights reserved.