1.和名 クロガシラガレイ
2.科目
3.学名
4.地方名
5.アイヌ語名
6.英名
7.ロシア名
8形態・生態
有眼側は、赤褐色あるいは緑褐色を呈し、無眼側は白色であり、背びれと尻びれに多数の黒色条紋がある。クロガレイに酷似するが、鰓蓋下部に表皮弁がある個体がある点、側線が明瞭な弓形である点、咽頭歯の形状が円錐形で、咽頭骨の形状がV字形である点で区別できる。  

北海道沿岸に広く分布し、水深100m以浅の砂泥底及び砂礫底に生息し、汽水息にも進入する。北海道では日本海・オホーツク海系群、能取湖系群、サロマ湖系群が存在し、積丹以南系群、根室系群も想定されている。  

ゴカイ類、小型甲殻類、ウニ類、小型貝類など底生動物を捕食し、雌は満4歳、雄は満2歳で成熟する。1個体の抱卵数は、40〜80万粒であり、卵は付着沈性卵で玉石や砂礫に産卵し、水温4〜6℃で約12日間後から孵化が始まる。産卵期は、標津町では5月上旬〜中旬であると推測される。  
9.利用
主に刺網で漁獲されるが、定置網、底建網でも漁獲される。鮮魚として流通し、刺身や煮付けとして利用される。標津町では刺網、定置網、底建網で年間100トン程度漁獲され、資源増大のため、平成9年度から人工受精事業を実施している。  

クロガシラガレイとマコガレイは、別種とされてきたが、近年、北海道大学水産学部により両種の形態学的、遺伝学的な研究がされ、クロガシラガレイとマコガレイは同種であるという発表がされた。
10.メッセージ

11.写真・図版

12.参考図書 北のさかなたち 1991 竃k日本海洋センター
石野健吾 クロガシラガレイとクロガレイの見分け方 北水試だより 11 (1990)
尼岡邦夫 マコガレイ(Pleuronectes yukohamae)の分類学的研究  北海道内の集団の比較
尼岡邦夫 マコガレイ(Pleuronectes yukohamae)の分類学的研究  
鈴木伸明  日本各地の集団の比較  
13.著者 筆者名 : 牧本 浩一
連絡先 : 根室北部地区水産技術普及指導所
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/24
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