1.和名 ホッケ
2.科目
3.学名
4.地方名
5.アイヌ語名
6.英名
7.ロシア名
8形態・生態
体は細長い紡錘形。尾柄は細い。尾鰭は深く二股に分かれる。側線は5条。体色は稚魚〜若魚期にはコバルト色、未成魚期から成魚期は背部が茶褐色から黄褐色のまだら模様、産卵期の雄成魚はコバルト色を呈する。同族のキタノホッケ(シマホッケ)には、明瞭な5〜6条の暗色の横帯がある。  

茨城県以北〜千島列島周辺の北太平洋、対馬海峡以北の日本海、黄海、沿海州、オホーツク海に分布する。成魚は定住性が強く、仔稚魚期〜未成魚期にかけて比較的広範囲を回遊する。産卵は9月中旬〜12月頃で、知床半島先端では9〜10月である。日本海では、早いもので体長26〜28cmの満2歳を迎えるものから成熟、体長28cm〜32cmの満3歳を迎えるものはほとんどが成熟し、産卵する。卵は光りの良くとおる岩礁上の裂け目や小さな窪みなどに、付着した卵塊として産み付けられる。  
9.利用
近年の資源量は比較的高位で安定しており、根室海峡では羅臼沿岸が主漁場となっている。主に刺し網で漁獲され、標津沿岸では小型定置網や底建網で漁獲されている。平成10年の標津では例年に比べて比較的多い1500d近い水揚げがあった。年によって漁獲量の変動は大きい魚種である。  

開き干しは居酒屋定番のメニューとなっており、その他煮付けやフライ、すり身原料として広く利用されている。ローソクボッケと呼ばれる2年魚は、大型のものに比べて粗脂肪量が少なく筋繊維も短いため味は落ちる。また気温の高い時期には鮮度の低下が速い。
10.メッセージ

11.写真・図版

引用:北日本魚類大図鑑
12.参考図書 北のさかなたち 北の水産加工辞典 中村全良監修 北日本海洋センター
13.著者 筆者名 : 渡部 智彦
連絡先 : 根室北部地区水産技術普及指導所
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/06
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