1.和名 | タラバガニ |
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2.科目 | |
3.学名 | |
4.地方名 | |
5.アイヌ語名 | |
6.英名 | |
7.ロシア名 | |
8形態・生態 | |
タラバガニはカニの王様といわれ、英語名もそのままずばり「キング・クラブ」と言
う。 このカニは分類学上カニではなくヤドカリの仲間である。その理由は、脚の数がハ サミを入れて左右四対の8本しかないためである。しかし、姿形がカニと似ているので、 一般にカニとして扱われている。 成長こそ遅いが、寿命は長く、雄は30年、雌は25年位生き、大きなものでは甲長22cm、 甲幅25cm、体重7.5kgにもなり、両脚を拡げると、その幅が1mになるものがある。 分布・生態 水深200〜300m、水温12℃以下の冷水域にすむ。春期の産卵期の4〜5月に沿岸の 水深30〜50mの浅みに寄ってきて卵を孵化させた後、雌は脱皮、交尾、産卵して再び 深所に戻る。多くのカニが寄り合い重なり合って、海底に大きなカニの山をつくること があるという。長径0.8mmの卵を10〜20万個産み、1年後に孵化する。幼生は50日 間に5回脱皮し、甲長2mmで着底する。約6年で甲幅10cmに成長して親となる。標津 では4〜6月に数キロの水揚げがあるにすぎないが、この時期多くの幼ガニが見られる ことが特徴である。 |
9.利用 | |
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利用・加工 肉は白く、大変おいしい。かつては大量の缶詰製品が作られ、輸出の花形であった。 今ではカニ料理の専門店が増え、天ぷら・グラタン・サラダ・酢の物・珍味の刺身など 評判が高い。一般消費も激増している。国内では需要に間に合わないので輸入が急増し、 最近では平成9年10年にそれぞれ45,300t、42,800tの大量輸入があった。このほとんど が隣国ロシアからのものである。 このカニにそっくりなものにアブラガニがいるが、甲羅の心臓部に当たる面のとげ状 突起の数で区分出来る。ちなみにタラバガニは6本、アブラガニは4本である。 |
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10.メッセージ | |
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11.写真・図版 | |
![]() 引用:北のさかなたち |
12.参考図書 | 上野達治:海の魚.北海道新聞社, 文部省(刊):水産生物2. |
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13.著者 | 筆者名 : 中尾博己 連絡先 : 根室支庁 根室北部地区水産技術普及指導所 01538-2-3738 電子メール : 執筆日 : 2000/01/24 |
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