1.和名 | ケガニ |
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2.科目 | |
3.学名 | |
4.地方名 | |
5.アイヌ語名 | |
6.英名 | |
7.ロシア名 | |
8形態・生態 | |
名前の由来は全面に剛毛があるためである。英語名でも直訳してhair
crabという。主 な生産地では昭和10年頃から缶詰が盛んに作られていたが、昭和40年頃から煮ガニ・ 活ガニへ移り、今では高級品になった。標津では4〜6月の試験操業で僅かに1t程度
の水揚げしかなく、生息数は少ないと思われる。 分布・生態 寒海性のカニで日本海・小名浜より北の太平洋・北海道・樺太・千島列島・カムチャ ッカ・アリューシャン列島などに生息する。一般に水深150m以浅に広く分布し、交尾 期には20〜50mの浅海域に移動する。交尾は秋〜冬で、この後9〜15ヶ月後の10〜 3月に産卵期を迎える。しかし、産卵して(外子になって)から、さらに約1年半卵を 抱いた後の3〜4月に漸く孵化するのである。従って、交尾してから約2年半経たない と子供は生まれないし、雌はこの間脱皮できない。よって、成熟した雌の脱皮は3年に 一回となるのである。雄は5歳の87mmの甲長になると脱皮は2年に1度である。 成長は2歳で43〜45mm、3歳で53〜57mmの甲長になり、雄が雌より大きい。そ の後の雌の成長は不明であるが、雄の4歳で72mm、5歳が87mm、7歳が 103mmと成 長する。 |
9.利用 | |
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資源状態 標津では不明だが、北海道全体としては非常に低水準である。漁業者は漁獲許容量の 遵守や雌ガニや甲長8cm未満の小さなカニを獲らないようにして、資源の保護に努め ている。近年は需要が多いことから、ロシアなどからの輸入が大変増えてきている。 |
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10.メッセージ | |
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11.写真・図版 | |
![]() 引用:原色日本大型甲殻類図鑑(U) |
12.参考図書 | 北海道水産林務部資源管理課(刊)(1999):北海道水産資源管理マニュアル.
阿部晃治:ケガニ資源.水産技術と経営 原色日本大型甲殻類図鑑(U) 保育社 昭和58年 |
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13.著者 | 筆者名 : 中尾博己 連絡先 : 根室支庁 根室北部地区水産技術普及指導所 01538-2-3738 電子メール : 執筆日 : 2000/01/24 |
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