1.和名 エゾバフンウニ
2.科目 棘皮動物
3.学名 Storongylocentrotus intermedius(A. Agassiz) 
4.地方名
5.アイヌ語名
6.英名 sea urchin
7.ロシア名
8形態・生態
形態:
まんじゅう状の形態と、体色が暗緑色や黄褐色を呈する個体が多く、また、餌を 中心に固まって生活する様子が馬の糞に似ており名前の由来となっています。全く似て はいませんがヒトデやナマコと同じ棘皮動物の仲間です。

棘は一様に5〜10o前後と 短く、移動には棘の間にある吸盤のついた管足を用います。ウニの口は体の下側中央に 有りますが、ギリシャの哲学者で世界最初の動物学者とも言われるアリストテレスが観 察し皮のはってない提灯に似ていると見つけた事から「アリストト−ルの提灯(ランタ ン)」と呼ばれています。

5本の鋭い歯があり海藻や死んだ魚、状況によってはプラスチ ック等もかじる事があります。肛門は上側中央にあり、回りには穴の空いた生殖板と呼 ばれる5枚の殻があって、産卵期にはその穴より卵や精子が放出されます。

寿司ネタな どで食べている身の部分は卵や精子が貯えられている生殖巣の部分です。タンパク質や ビタミンAを含み、バランスの取れた栄養食品でもあります。身の色、量、味はコンブ を食べたものが最も良く、魚を餌として与えると生臭くなり、バナナやメロンなど果物 の皮を与えるとその果物の味に近くなると言われています。

生態:
生息域は主に水深4〜35mの岩礁帯ですが砂地でも流れた海藻が溜まるような 場所には生息しています。

生殖巣は秋から春にかけて貯えられ、標津海域では水温の上 昇し始める6月頃から個体によっては12月まで生殖が行われ、北海道では一番長い生 殖期間となっています。産卵受精後1ヵ月半以上をプランクトンとしての浮遊生活の後、 管足で石などに付着して底生生活に移行します。

一般に漁獲される約5pの大きさにな るまで餌となる海藻の量にもよりますが3〜5年ほどかかります。最終的に大きいもの では10p以上に達する個体もあり、寿命は8年前後と見られます。
9.利用

10.メッセージ

11.写真・図版

12.参考図書 北日本海洋センタ−「北のさかなたち」
岡山博物図鑑(続・海辺の生き物)http://www.jaja.co.jp/ts/iroiro.htm
13.著者 筆者名 : 山村 猛
連絡先 : 標津漁協
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