1.和名 ヒメエゾボラ
2.科目 エゾバイ科、エゾボラ属の巻貝
3.学名
4.地方名
5.アイヌ語名
6.英名
7.ロシア名
8形態・生態
特徴: 殻は中型、紡錘型で堅く厚い、殻高は8〜9p位で、色は黄褐色で、体層は大きく、肩部に弱い結節を生ずる。殻の表面には細かい成長脈がある。殻は黄褐色、茶褐色、灰色で、殻口は広く卵形で、白色、褐色、濃紫色。 蓋殻は長楕円形で皮革質、殻口より小さく薄く、淡褐色、黄褐色、偏心円脉がある。
雌雄異体で体内受精を行う。交尾期4〜6月で、産卵は5〜6月で、石や貝殻等堅い基質に螺塔状に産み付ける、孵出は9月上旬〜11月、孵出稚貝の殻高は6〜11oで、1年で20o、3年で50〜60o、5年後には80〜90oとなる。
生息地: 北海道、本州東北、樺太、沿海州、北朝鮮に分布する。主な生息地は砂泥、礫場で、潮間帯〜水深  10m位の浅海域である。
その他:
9.利用
磯つぶ、青つぶと呼ばれ食用となるが、唾液腺(アブラ)にテトラミンという毒素が含まれ、これによる中毒を起こすことが知られ、ネムリツブ、ネグリツブ、ネンネツブと呼ばれる地域もある。
標津前浜では、ホタテ漁場内、野付湾内に分布し、産卵も確認されているが、生息数は少なく生産対象種となっていない。
10.メッセージ

11.写真・図版
ヒメエゾボラ
12.参考図書 原色世界貝類図鑑(1)北太平洋編 保育社 波部忠重・伊藤潔 06-762-1731 S40,6, 1
北のさかなたち 北日本海洋センター 011-551-8511 H 2,6,12
13.著者 筆者名 : 福家誠一郎
連絡先 : 根室支庁 根室北部地区水産技術普及指導所
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/04
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