1.和名 オニコンブ
2.科目
3.学名
4.地方名 羅臼昆布
5.アイヌ語名
6.英名
7.ロシア名
8形態・生態
特徴: 通称「らうすこんぶ」と言われ、製品検査名称では「利尻系えながおにこんぶ」とされる。
根は大きな付着器となり、茎は円柱状で、長さ6〜10p、時には15〜18pとなり、太さ8〜15o、  上部は扁平して葉体に連なる。葉長は通常1.5〜3m、幅20〜30pで、時にはさらに長大となり、葉厚は基部では5o以上となる。
葉体の基部は円形で、中帯部は厚く、葉幅の1/3〜2/3を占め、縁辺部は薄く波打つ様に縮れる。 子嚢斑(胞子を形成、放出する部分・葉体が変色し、やや盛り上がる)は裏面で2条に形成され、発達して  全面に広がる。表面では中帯部と両縁辺部に帯状となる。
生息地: 厚岸、霧多布、根室半島周辺、知床半島羅臼沿岸に分布、クナシリ島、エトロフ島、サハリン島ー  アニワ湾にも分布する。2年生。
その他:
9.利用
製品は羅臼昆布と呼ばれて優れた品質で有名、香りが良く、柔らかく、黄色味を帯びたこくのある「だし」がでる。羅臼漁協では「羅臼昆布だし」、「こんぶ茶」、「おぼろ」、「とろろ」等の製品を開発、販売を実施している。
標津前浜では、ホタテ漁場においてこの種の分布が確認されているが、典型的な形態とは異なり、葉体基部が、くさび状に細まり、葉長は更に長く、5〜7m以上に及ぶ。中帯部が不明瞭である。海況(水温)等による着生量の変動が大きく、ウニの主な餌料海藻として、ウニの漁獲状況に与える影響は大である。
10.メッセージ

11.写真・図版
全体


12.参考図書 日本産コンブ類図鑑 北日本海洋センター 011−551−8511 川嶋昭二 H 元年 8月 10日
13.著者 筆者名 : 福家誠一郎
連絡先 : 根室北部地区水産技術普及指導所
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/04
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