1.和名 植物プランクトン
2.科目
3.学名
4.地方名
5.アイヌ語名
6.英名
7.ロシア名
8形態・生態
植物プランクトンは陸上の植物と同じく光合成を行う水中に漂っている小さな生き物で、ケイ藻類、藍藻類、鞭毛藻類、緑藻類などに分けられます。
大きさは1,000分の1 mmから1mm以上のものまで多種にわたり、鞭毛などを使い自分で動くことのできる 種類もいます。

植物プランクトンまたはその死体は、動物プランクトンやホタテガイ、 ムラサキイガイ、ホッキガイ、カキ等の二枚貝にとって重要な餌になっています。また、 大量に発生するとアオコ、赤潮などを引き起こします。一般に植物プランクトンの発生 量は季節的に変化することが知られています。

標津の海では、冬期間の時化で海が混ぜ られ、さらに気温が下がるため表面の水が冷やされ底に沈み、かわりに底から栄養を豊 富に含んだ底層水が表面に浮かび上がり、水温が上がり始める4月頃からケイ藻類を主 とした植物プランクランがたくさん発生します(ブル−ミング)。6月の雪融時期、9、 10月の台風時期にも川を通じ陸上の栄養が流れ込み、そんなに多くはないのですが発 生が見られます。また、春先の大発生には、アム−ル川の豊富な栄養を含んだ流氷が影 響しているとの見方もあります。実際に流氷の底には、アイスアルジ−といって褐色の ケイ藻類の層が見られることがあるそうです。

植物プランクトンは、海洋生物の食物連 鎖の中で一次生産者として重要な位置を占めていますが、中にはやっかい者もいます。 ホタテ、カキなどの二枚貝を毒化させる貝毒原因プランクトンです。貝毒の種類として 麻痺性、下痢性に分けられ、渦鞭毛藻の数種が原因プランクトンとして知られています。 標津では、一般的に麻痺性の原因プランクトンAlexandrium tamarenseは5月から8月(6、 7月がピ−ク)、下痢性原因プランクトンDinophysisの数種が4月から9月まで入れ替わ りで発生していますが、年により大きく変化します。
9.利用

10.メッセージ

11.写真・図版

12.参考図書 保育社「日本海洋プランクトン図鑑」
13.著者 筆者名 : 佐藤詩朗
連絡先 : 標津漁協
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/14
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