1.名称
2.内容
一般には地面に接する視程1km以下の雲で、薄い霧や「もや」あるいは煙霧と区別することは出来ない。

気温と湿度が高く、含まれる水蒸気量の多い地表付近の大気が気圧の変化などにより急に冷やされる場合や、水温と気温の温度差が非常に大きく多量の蒸発が起こる場合などに発生する。  

風は霧の発生に重要な役割を果たしている。適度な風があり大気が移動すると効果的に冷却が進み、厚い霧が発生する。通常2〜3m以下の軽風が吹くと霧が発生しやすい。また、霧は数〜数十マイクロの微小な水滴または氷晶から出来ている。海面の波しぶきから飛び立つ塩の粒子や、物が燃えるとき発生する煙の粒子などの吸湿性の高い粒子が大気中に浮遊しているとき、これらが凝結を促す凝結核となり霧が発生しやすい。  

道東の太平洋側で夏にみられる霧(ガス)は、沿岸を流れる水温の低い親潮に向かって太平洋高気圧の影響で暖かい南風が吹き込むことによって発生する。
3.写真・図版

4.参考図書 気象の辞典 和達清夫監修 東京堂出版
5.著者 筆者名 : 渡部 智彦
連絡先 : 根室北部地区水産技術普及指導所
電子メール : 
執筆日 : 2000/01/06
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