1.名称 | 北方領土ロシア人との交流 |
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2.内容 |
●北方領土ロシア人との交流 現在、北方領土ビザなし渡航が行われ、北方領土に住むロシア人と根室管内に住む元島民らが、毎年相互に行き来し交流を深めている。この交流の実現は、平成3年10月29日の閣議了解に始まる。ついで、平成4年2月13日に北方四島交流北海道推進委員会設置要綱が定められ、委員会が設置され、平成4年5月11日に初めて北方領土先遣訪問団が正式に北方領土を訪問した。 ![]() 「北方領土訪問の新閣議了解」(全文) わが国国民の北方領土への入域については、政府は「わが国国民の北方領土入域問題について」(平成元年9月19日閣議了解)により、北方領土問題解決の間、これを行わないよう国民に対し要請してきたところである。 政府としては、平成3年4月18日の日ソ共同声明第4項において、歯舞諸島、色丹島、国後島および択捉島の北方四島が平和条約において解決すべき領土問題の対象であることが明確に認められ、領土問題の解決を含む平和条約の準備を完了させるための作業を加速することが第一義的に重要であることが確認されたとの新たな状況を踏まえ、北方領土に居住するソ連邦側と交渉を行ってきた。 今般、平成3年10月14日付日ソ両国外相間の往復書簡により、領土問題の解決を含む日ソ間の平和条約締結問題が解決されるまでの間、相互理解の増進を図り、もってそのような問題の解決に寄与することを目的として、かつ、いずれかの一方の側の法的立場をも害するものとみなしてはならないとの共通の理解の下に、わが国国民の北方領土への訪問を、旅券・査証なしで行うこと等を内容とする新しい枠組みが作られた。 政府としては、このような趣旨を踏まえれば、当分の間、新しい枠組みの下での北方領土への訪問は、北方領土に居住していた者(これに準ずる者を含む)北方領土返還要求運動関係者および報道関係者で、総務庁長官および外務大臣が適当と認めるものが総務庁長官および外務大臣が定める手続きに従い、団体で実施されることが必要であると考える。 北方領土への入域は、今後、本件枠組みの下での訪問および昭和61年7月2日付日ソ双方の口上書に基づく墓参のための訪問のみとし、これら以外の北方領土への入域については、引き続き前記平成元年9月19日付閣議了解に従って対処するよう国民各位の理解と協力を要請する。 ![]() 色丹島穴間湾 「北方四島交流北海道推進委員会設置要綱」この設置要綱の目的は「北方四島との交流に関する日ソ間合意及び北方領土への訪問に係わる閣議了解に基づき、北方四島との交流を行い、相互理解と友好を深め、もって北方領土問題解決のための雰囲気づくりを行うため、交流推進委員会を組織し、北方四島との交流を円滑に実施する」とある。 交流推進委員会は、社団法人北方領土復帰期成同盟、社団法人千島歯舞諸島居住者連盟、北方領土隣接地域市町(根室市、別海町、中標津町、標津町、羅臼町)が組織母体となり、運営には、組織母体のほか北海道、北方領土問題対策協会などが参画する。交流(訪問及び招へい)事業の財源は、国費による助成や北方基金運用益が充てられている。 ![]() <北方四島との交流実施状況> ○ロシア人受入状況 年 度 回数 人 数 累 計 摘 要 平成4年度 5回 232人 232人 北海道5回 平成5年度 8回 406人 638人 北海道6回・全国2回 平成6年度 6回 342人 980人 北海道4回・全国2回 平成7年度 7回 426人 1、406人 北海道5回・全国2回 平成8年度 7回 420人 1、826人 北海道4回・全国3回 平成9年度 8回 419人 2、245人 北海道6回・全国2回 平成10年度 9回 443人 2、688人 北海道5回・全国4回 平成11年度 9回 429人 3、117人 北海道6回・全国3回 *ロシア人の受入内容は、農業研修、水産研修、教育研修、医療研修、大人や青少年のホームステ ィなど。 ○日本人訪問状況 年 度 回数 人 数 累 計 摘 要 平成4年度 8回 268人 268人 北海道6回・報道機関2回 平成5年度 9回 418人 686人 北海道6回・全国3回 平成6年度 7回 324人 1、010人 北海道4回・全国3回 平成7年度 8回 371人 1、381人 北海道4回・全国4回 平成8年度 9回 422人 1、803人 北海道5回・全国4回 平成9年度 11回 460人 2、263人 北海道7回・全国4回 平成10年度 12回 430人 2、693人 北海道5回・全国7回 平成11年度 16回 687人 3、380人 北海道5回・全国11回 *日本人の訪問内容は、大人や青少年のホームスティ、仮説診療所の引渡、知事訪問、日本野鳥の 会による調査、日本語教師派遣など。 ○北方領土墓地調査実施状況 年 度 回数 人 数 累 計 平成10年度 2回 49人(内遺族 19人) 49人 平成11年度 2回 60人(内遺族 29人) 109人 ![]() ![]() 色丹島の日本人墓地 標津町でのホームステイ ○北方領土墓参実施状況 年 度 回数 人 数 累 計 平成4年度 4回 203人(内遺族160人) 1、157人(内遺族 934人) 平成5年度 5回 173人(内遺族127人) 1、330人(内遺族1、061人) 平成6年度 4回 141人(内遺族105人) 1、471人(内遺族1、166人) 平成7年度 3回 192人(内遺族157人) 1、663人(内遺族1、323人) 平成8年度 4回 193人(内遺族155人) 1、856人(内遺族1、478人) 平成9年度 4回 184人(内遺族144人) 2、040人(内遺族1、622人) 平成10年度 3回 179人(内遺族149人) 2、219人(内遺族1、771人) 平成11年度 4回 186人(内遺族148人) 2、405人(内遺族1、919人) *北方領土墓参は、昭和39年から実施されている。 ○北方四島自由訪問実施状況 年度 回数 人 数 累 計 平成11年度 1回 44人(内元島民等40人) 44人 データ提供:北海道根室支庁地域政策部北方領土対策室 |
3.写真・図版 |
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4.参考図書 | |
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5.著者 | 筆者名 : 連絡先 : 電子メール : 執筆日 : |
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