1.地名 植別
2.読み ウエベツ
3.解説
 語義はウェン・ペッwen−pet(悪い・川)。全道にこれと同名、或いはウェン・ナイ(悪い・川)の名が散財しているが、何が悪いのか分からなくなっているのが大部分で、ここのようにそのわけが書かれているのは、むしろ例外である。

 古い上原熊次郎地名考は「昔時此川において、折節夷人溺死するゆへ」と記し、松浦氏知床日誌は「昔し此所に人家有りしが、疫病流行してより今の所に引き移りしと。依りて悪川の名あるか」と書いた。永田地名解も疫病流行説である。たぶん土地のアイヌからの聞き書きであろう。

 このウェンベツが知床七ケ番屋の最北である。今はもっと先の羅臼がメナシ地方の漁業中心地なのであるが、徳川時代のメナシ七ケ番屋は殆どが今の標津町の方にあった。
4.地図 工事中
5.参考文献 「メナシ地方のアイヌ語地名―標津を起点として―」山田秀三
(昭和62年7月12日(日)に標津町教育委員会が開催した山田秀三先生の文化講演会を基にしています)
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