1.地名 目梨
2.読み メナシ
3.解説
 現在の目梨郡は羅臼町一町だけの郡になっているが、もともとは地方名。幕末の頃は根室海峡を隔てて東に国後島を望む一帯の土地で、標津の辺りまでの地方をいった。メナシ七ケ番屋と称せられていた処であった。
 語義少しはっきりしない。松浦氏郡名建議書は「メナシ。東の夷言にして」と書き、永田地名解は「メナシは東風なり。郡の東方一帯海に面す。故に名く」と書いた。メナシ(menash)には、東、東風の二つの意味があるので二様にた説かれたのであった。道東から道南にかけて、東方上位の思想があったらしいこともあり、一応は「東(の土地)」と考えておきたい。
 昔は豪強を以て聞こえた東蝦夷の一拠点で、和人政商の搾取に対して、最後の抵抗を試みたのも彼らだった。(目梨の兵乱)
4.地図 工事中
5.参考文献 「北海道の地名」山田秀三著 北海道新聞社刊 1984年
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