しべつ・シンボライズプラン

サケにこだわるまちづくり

 日本一の水揚げを誇る「サケ」は標津町のシンボルです。標津町は、その「サケ」にこだわったまちづくりを進めています。
 昭和56年、薫別川を遡上する大量のサケの姿がテレビで全国に放映されると、たくさんの観光客が訪れるようになりました。「サケ」は、基幹産業と結びついた特色ある観光という第3の産業を振興する上で重要なキーワードになりました。
 「サケ」は単に観光振興の手段としてだけではなく、地域のシンボルとしてさまざまな分野で標津町のまちづくりの主役となっています。

サケを取り入れた景観づくり

人・サケ・自然の共存を目指した「標津サーモンパーク」

 年間約30万匹のサケが遡上する標津川の上流約1.5kmに「サーモン科学館」を中心に、売店・レストランを備えた「サーモンハウス」や「サケ・マス捕獲蓄養施設」等、観光施設とサケ文化の伝承や自然との共存を考えた教育の場としての、二つの役割を担う公園が整備されています。
観光の拠点としてだけでなく、隣接する標津川河川敷の桜づつみとともに住民の交流の場として利用されているほか、「ホタテまつり」や「あきあじまつり」等のイベント会場として利用されています。
「サーモン科学館
サケの全てがわかる「サーモン科学館」(平成3年9月オープン)
 標津川から人工魚道によりサケを館内に誘導し、上からではなく横からそ上の様子を観察できるほか、ビデオやスライド、模型などによりサケに関するすべてを展示しています。また、ふ化実習室や学習室も充実しており、サケ学習を行うこともできます。

河川でサケ・マスが釣れる「忠類川サケ・マス漁獲調査事業」

平成7年度から始まった河川でのサーモンフィッシング。サケの町標津を印象づけるものとして定着してきました。全国から多くの釣り人が訪れ、地域の産業と結びついた体験型・滞在型観光として、地域活性化の新たな核となっています。

経済効果 14,870万円
(平成12年度)

サケを通じた国際交流

 以前、標津で行われていたサーモンダービーを通じて本場・カナダの太平洋サケ・マス協会理事ジム・C・マレー氏(カナダのサーモンダービー元委員長で標津町のサーモンダービーの顧問)が何度か標津町を訪れています。
 このような人のつながりなどにより、標津町のシンボル施設として整備した標津サーモン科学館とカナダ・キャピラノ孵化場(ブリティッシュコロンビア州ノースパーク市)が平成4年9月15日から姉妹館提携を結んでいます。その後、平成5年度からは姉妹館提携をきっかけとした中学生や青年の相互交流が行われており、新たな展開を見せています。

サーモンピンクへのこだわり

 標津町の封筒等はサーモンピンク色を採用しています。標津町の封筒として認識されるようになり、定着しています。

新たな標津人となる「ひかりこ」を育てる

 地域活性化のキーワードとなるサケが新たな「ひかりこ」を生み、標津町のまちづくりがさらに発展することが期待されています。

「ひかりこ(サケの子)基金」の活用

 サケの子を当地方では「ひかりこ」と言います。標津町ではふるさと創世1億円(昭和63年~平成元年)を通称「ひかりこ基金」として積み立て、人材育成のために利用しています。まちづくり新計画の理念を実現させるために第一に必要となる「故郷を愛し誇り、前進させる活力ある標津人」が少しでも多くなるように創設したものです。 

<基金利子を活用した補助金による支援>
  • まちづくり研修交流事業補助金
  • まちづくり振興補助金

サケ学習を通じてサケ文化を学ぶ

 現在、町内各学校ではサケの孵化実習を中心とした「サケ学習」を行っています。子供たちは、このサケ学習を通じ資源保護と自然保護の大切さのサケ文化に触れ、また、何より地域とサケの関わりを学習することによって、まちづくり新計画のめざす「標津人」に向かって成長していきます。
このページの情報に関するお問い合わせ先
標津町TEL:0153-82-2131